肺炎マイコプラズマ=国立感染症研究所提供

 マイコプラズマ肺炎の流行が止まらない。国立感染症研究所によると、全国約500の定点医療機関から報告された直近1週間(9月30日~10月6日)の患者数は1カ所あたり1・94人。6週連続で増え、現在の集計方法になった1999年以降、1週間の患者数としては過去最多となった。

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 都道府県別では、福井が最も多く4・83人。次いで愛知4・27人、青森4・17人、大阪3・28人、埼玉3・25人、茨城2・92人、東京2・88人、高知2・75人、兵庫2・71人、広島2・65人と続く。

 マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマという細菌が引き起こす感染症。くしゃみやせきのしぶきなどを通して感染し、熱やせき、倦怠(けんたい)感、頭痛が出る。せきは数週間続くケースがある。症状が軽い場合は自然に回復することもあるが、一部の患者は肺炎が重症化して入院が必要になることがある。まれに脳炎などを起こすこともある。

 抗菌薬による治療で、多くは…

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