ホンダは7日(日本時間8日)、2026年から投入する電気自動車(EV)ブランド「ゼロシリーズ」の新たな試作車2車種を公開した。「アシモOS」と名付けた、車の制御を統合的に行う基本ソフト(OS)を独自で開発し、搭載することも明らかにした。
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アシモOSにより、21年に世界で初めて実用化した「レベル3」の自動運転技術やさまざまなエンターテインメントをスマホのように更新して使えるようにする。高性能半導体の開発に向けて、日本の半導体大手のルネサスエレクトロニクスとタッグも組むといい、米テスラや中国勢が先行するソフトウェアの世界で巻き返しを目指す。
米ラスベガスで7日開幕した技術見本市「CES」で発表した。2車種は24年のCESで発表したコンセプトカー2台を量産に近づけたもので、主力車種サルーンと中型SUV(スポーツ用多目的車)。SUVを26年前半、サルーンは26年中に北米に投入し、その後日本や欧州など全世界で販売する。
車載OSは、00年に発表して話題を呼んだ二足歩行ロボット「アシモ」の技術を活用した。具体的には、外界を認識する技術や人の意図をくみ取って行動する技術で、アシモの開発終了後も進化させてきたという。
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