ホンダは23日、中国南部の広東省広州市で新設した電気自動車(EV)の専用工場が稼働したと発表した。年間12万台の生産能力を持つ。ホンダが中国でEV専用工場を稼働させるのは、今年9月に稼働した湖北省武漢市の工場に続き2カ所目。中国市場では2035年までに新車販売を全てEVに切り替えることを目指している。
ホンダは中国で広汽ホンダ(広東省広州市)と東風ホンダ(湖北省武漢市)という2つの合弁会社を抱えている。今年9月に東風ホンダがホンダ初のEV専用工場を稼働させたのに続き、広汽ホンダもこの日、EV工場の稼働を開始した。広州では「e:NP2」などのEVを生産する予定だ。
急速なEV化が進む中国市場で、ガソリン車を得意としてきた日系メーカーは苦戦が続いている。ホンダは35年までに中国でのEVの販売比率100%の目標を掲げており、生産体制のEVシフトも進めている。