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今夏起きたプールの注水ミスによる流出事例
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 学校のプールで注水を止め忘れるなどして水を大量に流出させるミスが、今夏も各地で相次いだ。繰り返されるヒューマンエラーの背景には教員の余裕のなさがあるとする指摘もある。施設の老朽化もあって、水泳の授業を民間に委託する動きが各地で進んでいる。

 大阪市内の小学校で6月、午後のプールの授業に向け、男性教諭が水を足し始めた。雨で授業は中止になったが、教諭は水を出していることを忘れ、止めたのは3日後の未明になった。市教委が流出量や損害額を調査している。

 こうした注水を巡るミスは、5月下旬~7月下旬に東京や宮城、石川などの小中学校で相次いだ=表。金曜に水を入れ始めたまま週末をまたぎ、気づくのが遅れたとみられるケースもあった。

 同様の注水ミスは過去にも繰り返し各地で起きており、ミスをした教員や管理職の校長らが流出に関わる水道代の賠償を、教育委員会などに求められたり、自主弁済をしたりしたケースもある。

 教職員共済生活協同組合(本…

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