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ロシアのプーチン大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席が24日、電話で協議した。両国の発表によると、プーチン氏が18日にサウジアラビアで開かれたウクライナでの和平に向けた米ロの高官協議の内容を伝え、習氏は「ロシアと関係各国が危機の解決に向け前向きな努力をしていることを喜ばしく思う」と評価したとしている。
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両首脳は、中ロの関係は「第三者の影響を受けない」と結束も強調。協議は長時間になったとしており、この日で丸3年となったロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、交渉の方向性などを話し合った可能性もある。両首脳の電話協議は、プーチン氏がトランプ米大統領と電話協議をした直後の1月21日ぶり。
プーチン氏は米ロの高官協議後の19日、「間違いなく(新興国グループ)BRICSの友人に伝える」と述べ、良好な関係を保つ中国などと協議内容を共有する方針を明らかにしていた。ロシアのラブロフ外相と中国の外交部門トップ、王毅・共産党政治局員兼外相も20日に訪問先の南アフリカで会談。中国側の発表によると、ラブロフ氏は侵攻に関する「最新動向とロシアの考え」を伝え、王氏は政治的解決に向けて「建設的役割を果たす」と応じていた。