千代田化工建設がかつてカタールで手がけた世界最大級のLNGプラント=カタールエナジー提供

 プラント大手の千代田化工建設は26日、2024年3月期の純損益が158億円の赤字(前年は151億円の黒字)になったと発表した。赤字は2年ぶり。米テキサス州で受注したLNG事業で、米子会社と共同企業体(JV)を組む米企業の経営破綻(はたん)に伴い、370億円の引当金を計上した。債務超過は回避した。

 事業は3社のJVで請け負っている。事業の総額は受注した19年当時の為替レートで約1兆円。約75%まで進んでいたが、コロナ禍やウクライナ情勢を背景にコストがかさんだことから米ザクリ・インダストリアルが5月、日本の民事再生法にあたる米連邦破産法11条の適用を申請。ザクリ社が事業から離脱する見通しだとして、完成に向けて必要な追加費用を見積もった。

 決算公表は当初5月9日に予…

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