デジタル庁は3日、行政手続きの記録媒体としてフロッピーディスクの使用を求める規定の撤廃が完了したことを明らかにした。政府が進める「アナログ規制」見直しの一環。

 デジタル庁によると、フロッピーディスクでのデータ保存や提出などを求める法律や政省令の規定は1034件あったが、6月28日付で自動車リサイクル法の省令が見直されたことにより、すべて撤廃された。

 フロッピーディスクは、USBメモリーなど大容量の記録媒体の普及を受け、2011年に生産が終了。だが規定は見直されず、手続きのオンライン化を進める中で「無用の長物」になっていた。英公共放送BBCも22年に「古臭い慣習への固執」と取り上げていた。(神野勇人)

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