フジテレビを傘下に持つフジ・メディア・ホールディングス(HD)は30日、2025年3月期決算の業績見通しを下方修正した。昨年5月の予想と比べて、売上高は501億円減の5482億円、純利益は192億円減の98億円と見通す。フジテレビをめぐる一連の問題で、同社がCM料金の請求を自主的に取りやめたことが主因だ。
フジテレビをめぐっては、昨年12月以降、元タレントの中居正広さんの女性とのトラブルに端を発した一連の問題の渦中にある。1月中旬以降、大手企業を中心にCMを公益社団法人ACジャパンの公共広告に差し替える動きが相次ぎ、20日時点で75社にのぼった。
フジ・メディアHDによると、企業側からは今後のCM出稿をキャンセルしたいとの要請があったという。フジテレビはキャンセル分に加えてACへの差し替え分についても広告料金を請求しない方針であることも明らかにした。
この結果、放送収入全体で昨…