タレントの中居正広さんが起こした女性とのトラブルをめぐるフジテレビの対応について、フジテレビ出身の黒岩祐治・神奈川県知事は21日の記者会見で、港浩一社長の記者会見がテレビ中継されなかったことについて「信じられない」と批判した。
黒岩氏は1980年にフジテレビに入社。2009年まで記者や報道番組のキャスターなどを務めた。
この日の会見ではその経験を踏まえ、「（記者時代は）企業不祥事で会見を迫った側。逆の立場になったら（社長の記者会見の）映像を撮らせないという意思決定は信じられない」と指摘。そのうえで「役員には報道出身もいる。テレビを排除する意思決定は信じられない」と繰り返した。
また、自らが在籍していた当時、芸能人などとの飲み会に女性社員が同席する接待があったか問われると、「芸能界とのつきあいはなかった」としたうえで「政治家や警察幹部などと食事をするときは、女性キャスターが『同席したい』と一緒になることはあった」と述べた。
一方、今回の中居さんの女性とのトラブルについては「芸能界で当時、どういうことがあったのか私自身はまったく知らないし、うわさも聞いたことがない」と語った。
