2024年9月25日、ドイツ北部ハノーバーでフォルクスワーゲン(VW)の労使交渉開始前、工場閉鎖検討に抗議の声を上げる従業員ら=寺西和男撮影

 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)がドイツで少なくとも3工場の閉鎖を検討していると、VWの従業員でつくる労働評議会が28日、明らかにした。電気自動車(EV)の販売低迷などを受け、大規模なリストラに踏み込む考えとみられる。

 労働評議会のカバロ議長が、VWの経営側から通知があったリストラ計画案について、従業員の集会で説明した。ドイツでの工場閉鎖となれば1937年の同社設立以来、初めて。他の工場についても生産規模の縮小を考えており、数万人規模の人員削減につながる可能性があるという。

 VWは、大衆車などを手がける主力のVWブランド(商用車を含む)の収益改善が急務になっている。閉鎖を検討しているのも、VWブランド関連の工場とみられる。ドイツには車両組み立て工場が6工場、部品工場が4工場あり、約13万人が働く。

 労働評議会によると、経営側…

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