自身にとってのロックとは何か話す堀義人さん=2024年11月29日、水戸市内、古庄暢撮影

 大きな虹の半円が、ステージを彩る。アイドルが登壇し、ロックバンドのビートも響く。2024年夏、レインボーステージをメインにした四つのステージが設けられ、3日間、多様なジャンルのアーティスト114組が熱演した。

 ここは茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園。この年25周年を迎えた野外音楽フェス「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル(通称ロッキン)」ではない。新興の音楽フェス「LuckyFes(ラッキーフェス)」だ。

 22年に立ち上がったラッキーフェスは、総合プロデューサーを務める堀義人さん(62)の「危機感」から生まれたものだ。

きっかけは1通のメール

 地元ラジオ局「LuckyFM茨城放送」のオーナーの堀さん。21年のロッキンには同社が「共催」という立場で準備を進めたが、コロナの影響で中止になった。

 その21年の暮れ。1通のメールが、堀さんのもとに届いた。

 ロッキンが、ひたちなか市から千葉市に拠点を移す――。

 すぐに、再考をお願いするべ…

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