
「嫁校」。中国南部の湖南省長沙市で、こんな赤い文字を大きく掲げた施設が昨年10月にオープンした。
「結婚学校」とでも訳せばいいか。中国メディアが結婚や出産について学習や体験ができる施設だと報じると、その展示内容が適切かをめぐりSNS上で議論を呼んだ。
施設は、地元当局が「婚育文化街」と銘打って整備したばかりの商店街の一画にできたという。嫁校の発音は、中国語で自動車学校を意味する「駕校(チアシアオ)」と同じ。語呂合わせでユーモアを醸し出したいのだろうが、「嫁ぐ」という漢字を配して女性だけを対象にしたようなネーミングに違和感を覚えた。ネット上でもそうした指摘は少なくない。
【連載】新語・流行語から探る中国
受験や結婚といった人生の転機や、経済やライフスタイルの変化を、中国の人びとはワンフレーズの漢字で巧みに表現しています。そんな新語・流行語が映し出す、中国社会のいまを読み解きます。
分娩、子育て体験、クイズコーナーも
なぜ、こんな施設ができたの…