保湿剤「ヒルドイド」やインフルエンザ治療薬「タミフル」など、ジェネリック(後発医薬品)がある特許切れの先発医薬品の一部について、10月から患者の自己負担額が引き上げられることになった。対象となる薬のリストを厚生労働省が23日までに公表した。医療費の公費負担を抑えるのがねらいだ。

 医療保険制度の見直しで10月1日から、患者に処方する薬は価格が安い後発薬が原則となる。患者の希望で価格が高い先発薬を選んだ場合、後発薬との差額の25%を保険適用から外し、自己負担化する。500円の先発薬は現在、3割負担だと150円。10月以降、250円の後発薬がある場合だと、自己負担は200円に増える。

 対象となるのは、後発薬の発売から5年以上が経っているか、後発薬の使用割合が5割以上になっている先発薬だ。厚労省が公表したリストには、アトピー性皮膚炎やがん治療による皮膚障害がある患者らに使われる保湿剤「ヒルドイド」▽抗インフルエンザウイルス薬「タミフル」▽抗不安薬「デパス」▽認知症治療薬「アリセプト」▽湿布薬「モーラステープ」――などが並ぶ。

 ヒルドイドについては、美容…

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