パーキンソン病の薬にアルツハイマー病の予防効果がある可能性を、理化学研究所のグループが動物実験で見つけた。脳に異常にたまるたんぱく質を分解する酵素の働きを高めるもので、米専門誌に発表した。
グループは、アルツハイマー病の脳に蓄積するアミロイドβ(Aβ)を分解する酵素「ネプリライシン」を2001年に見つけ、この酵素の働きに注目した発病の仕組みや治療法の開発研究を続けてきた。
この酵素の働きを活性化させる脳の物質を網羅的に調べたところ、運動や認知の調節にかかわる神経伝達物質のドーパミンが見つかった。ドーパミンが足りなくなると、手足のふるえや運動がうまくできなくなるパーキンソン病になることが知られている。
詳しく調べるために、マウス…