パリ五輪レスリングでともに金メダルに輝いた桜井つぐみ選手(右)と清岡幸大郎選手。高知出身で幼少期から一緒に技を磨いた=2024年8月11日、パリ、田辺拓也撮影

 今夏のパリ五輪レスリングで「チーム四国」という呼び名が生まれた。日本代表13選手のうち4人が四国出身だったからだ。長い年月をかけ、選手だけでなく指導者が重ねた努力がパリで花開いた。そう記者が実感した一幕が、五輪開催の2カ月前にあった。

  • 桜井つぐみと清岡幸大郎、3歳から歩んだ20年 パリ五輪レスリング

 ともに高知から五輪レスリング初出場となった桜井つぐみ(23)、清岡幸大郎(23)両選手の合同壮行会が6月2日、高知市のホテル宴会場であった。お開きになった後、2人が所属した高知レスリングクラブの小中高生11人が会場に残った。

 クラブ創設者の高校教諭で、桜井選手の父、優史(ゆうじ)さん(49)が語り始めた。

パリ五輪を控えた時期。レスリング日本代表2人の意気込みを取材に行った記者は、2人を育てた指導者が小中高生に語る言葉を聞いて驚きました。

 「クラブを作った20年前…

共有
Exit mobile version