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ロンドンのギャラリーに展示され、盗まれたバンクシーの作品「風船と少女」(左)=ギャラリーのウェブサイトから

 ロンドン警視庁は13日、正体不明の路上芸術家、バンクシーの作品をロンドンのギャラリーから盗んだとして、侵入窃盗容疑で男2人を逮捕、訴追したと発表した。作品はすでにギャラリーに返却されたという。

 警視庁によると、47歳と53歳の男2人は8日午後11時ごろ、ギャラリーに押し入り、バンクシーの最も有名な作品の一つ「風船と少女」を盗んだ疑いがある。2人は12日、裁判所に出廷し、保釈された。

 「風船と少女」は、少女が手を伸ばす先に、ハート形の赤い風船が描かれている作品のシリーズ。2000年代前半からロンドンの街中などで見られるようになった。

 ギャラリーのウェブサイトによると、盗まれた作品は04年に描かれ、署名が入った150枚のうちの1枚。ギャラリーに入ってすぐの場所に展示されており、英メディアによると、27万ポンド(約5千万円)の値がつけられていた。

 18年10月には、ロンドンのオークションにかけられた「風船と少女」が104万ポンドで落札された直後、事前に準備されていた仕掛けによって細断され、大きな話題になった。(ロンドン=藤原学思)

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