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フィンランドの首都ヘルシンキで2015年10月12日、海底に敷設されるフィンランド―ドイツ間を結ぶ光ファイバーケーブル=Lehtikuva提供、ロイター

 北欧が面するバルト海で、通信用海底ケーブルの断線が相次いでいる。欧州の不安定化を狙った「ハイブリッド攻撃」との見方もあり、デンマーク海軍が関与の疑われる中国船を追跡しているとの報道も出ている。

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 断線したのは、スウェーデン―リトアニア間と、フィンランド―ドイツ間を結ぶ光ファイバーのケーブル。17~18日にそれぞれの断線が確認された。断線で、フィンランド―ドイツ間のデータ伝送は一時中断された。

 フィンランドとドイツは18日に共同声明を出し、「欧州の安全保障は、ロシアによるウクライナへの侵略戦争だけでなく、悪意ある者によるハイブリッド戦争の脅威にもさらされている」とし、不安定化を狙った故意の切断である可能性を主張。スウェーデンとフィンランド当局は19日、捜査に乗り出した。

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