ファン感謝祭前に取材に応じた馬場雄大選手=2024年5月11日午後1時28分、長崎県立総合体育館、寿柳聡撮影
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 バスケットボール男子日本代表の馬場雄大選手が、Bリーグ1部(B1)の長崎ヴェルカとの契約を終えた。今季、B1初挑戦のヴェルカを攻守でひっぱり刺激を与えた馬場選手に、伊藤拓摩GMは「入団当初から掲げているNBA挑戦を最大限応援したい」とエールを送る。馬場選手がヴェルカで得たことやクラブと長崎への思いを、11日のファン感謝祭の会見をもとにまとめた。

●馬場雄大

 馬場雄大(ばば・ゆうだい) 1995年11月生まれ、富山県出身。筑波大学を経て2017~19年にBリーグのアルバルク東京に所属。海外挑戦後、23年9月に長崎ヴェルカへの加入が発表されBリーグに復帰。チームのエースとして今季を戦った。

5季ぶりのBリーグ

 (以前所属した)5季前より外国人選手のレベルも格段に上がった。高い夢を持っている人でも、その夢を達成できる、一歩近づけるリーグになった。前はもう少しチーム間の力の差があったが、本当に100%でプレーしないと勝てる試合がなくなったという点でB1全体のレベルは上がったと思う。

ヴェルカで得たもの

 精神面では責任と自覚が芽生えた。一つのボールをどれだけ大切に扱うか。1試合1試合にどれだけ責任と自覚を持つか。その覚悟が最後に勝負を分けるというのをシーズンを通して学んだ。

 (エースとして)いちばんボールを持つ以上、チームメートに気持ちよくプレーさせないといけないと思っていたので、それはシーズン後半にかけてできた。大事な部分で勝負を決めきれないところもあり、課題も残るが、一歩前進できた。

 技術面では主にハンドリング。最初は単調なプレー、縦に攻めるプレーが多かったが、ハンドリングで相手を翻弄(ほんろう)しながら能力に頼らずリズムを崩す、といった判断ができるようになった。

 (五輪では)やっぱり個で打開できないと強豪国と戦えない。大事な場面でボールを持ったり、1対1だったりのスキルがヴェルカでついた。ボールが停滞している時に自分でワン・オン・ワンを仕掛けることができるようになったので、積極的に(五輪の)コートに還元したい。

 今季、各チームのベストプレーヤーについてきて、自分のディフェンス力には自信を持っていいと改めて感じた。(五輪では)各国、本当にすごい選手がいるが、積極的に彼らにつくことで少しでも流れを自分たちに持ってくることができると思う。

パリ五輪とNBA

 パリ五輪で結果を出すことは…

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