討論会から一夜明けた28日、ノースカロライナ州での集会で演説したバイデン大統領(右)と妻のジル氏=AP
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 米大統領選の討論会が惨敗と言える結果に終わったバイデン大統領(81)は、一夜明けた28日の集会で選挙戦を続ける強い意思を示し、観衆から喝采を浴びた。ただ、米紙ニューヨーク・タイムズを始め、民主党寄りの有力メディアにも撤退を求める意見が相次いで掲載された。トランプ前大統領(78)との対決で構図が固まっていた大統領選は、にわかに波乱含みの展開となっている。

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 バイデン氏は28日昼、ノースカロライナ州の集会で登壇した。演説の終盤、「自分が若くないことは知っている」と切り出すと、会場からは励ますような反応が出た。バイデン氏は笑顔を見せつつ「以前のようには歩くのが楽ではないし、話すのも滑らかではなく、討論も巧みではない」と述べた。

バイデン氏や陣営は撤退否定

 その上で「自分が何をすべき…

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