バイデン米大統領が24日、ニューヨークでの国連総会で演説した。米大統領として国連の一般討論演説に立つのは今回が最後だ。ウクライナ支援で米欧の結束を固めたことなど、多国間協力の推進を成果に掲げた。ただ、中東の危機は米国の指導力や国連への信認をますます揺るがしており、4カ月後の退任を前に、バイデン氏の影響力にも陰りが見える。
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バイデン氏は演説で、ロシアがウクライナへの全面侵攻を始めた際、米国が主導して同盟・友好国など「50カ国以上」が支援に動いたことを振り返った。「(ロシアの)プーチン(大統領)の戦争は失敗した」と強調。「ウクライナを破壊しようとしたが、ウクライナは依然として自由だ。彼は北大西洋条約機構(NATO)を弱体化させようとしたが、新しい加盟国を得てかつてないほど大きく、強力で団結している」と成果を誇った。
その上で「我々はいま新たな…