
パレスチナ自治区ガザでの停戦交渉をめぐり、米国とイスラム組織ハマスが異例の直接協議に踏み切ったことに、イスラエルのネタニヤフ政権が不満を募らせている。ハマス側はこれを足がかりに、イスラエル軍のガザからの完全撤退と恒久停戦の合意を含む段階に交渉を進めたい考えだが、イスラエル側は消極的だからだ。国内ではネタニヤフ政権の交渉姿勢への批判も高まっている。
ハマス政治局顧問のタヘル・ヌーヌ氏は9日、朝日新聞の取材に、ハマスがカタールの首都ドーハで、米国側と複数回の直接協議を重ねたことを明かした。米国籍を持つイスラエル兵の人質の解放などが議論の焦点だったという。
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ハマス幹部と協議した米国のアダム・ボーラー大統領特使は、イスラエルメディアのインタビューに「今後数週間で何らかの動きがあり、人質が帰還する可能性がある」との見方を示した。
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