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パレスチナ自治区ガザ地区の北部ガザ市で2025年1月5日、イスラエルによる空爆を受けた民家に集まるパレスチナ人=ロイター
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 パレスチナ自治区ガザでの停戦と人質解放の交渉をめぐり、AFP通信は5日、イスラエルと戦闘を続けるイスラム組織ハマス幹部の話として、停戦に向けて34人の人質を解放する準備が整ったと報じた。だがイスラエル首相府は6日の声明で、ハマスから確認や説明を受けていないと述べており、解放が実現するかは不透明だ。

 報道によると、イスラエル側から提供されたリストから第一段階として34人の解放が認められた。ハマスの幹部は人質の生死確認のために「1週間の平穏が必要だ」と話したという。ハマスは4日に人質となった女性兵士の動画も公開しており、人質の情報でイスラエル側を揺さぶっている可能性もある。イスラエル首相府は、リストは昨年7月に仲介国に送ったものだとして、今回の交渉とは無関係であると示唆している。

 イスラエルの地元紙「タイムズ・オブ・イスラエル」によると、イスラエルの対外諜報(ちょうほう)機関モサドのバルネア長官が、カタールで再開した交渉に加わるために現地に向かうという。

 一方、ガザではイスラエル軍による空爆が続く。ガザ保健省は5日、24時間のうちに88人が死亡したと発表した。

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