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2024年10月2日、デンマークの首都コペンハーゲンにあるイスラエル大使館付近で爆発があった際、捜査現場に立つ警備隊。デンマークの写真配信会社「Ritzau Scanpix」提供=ロイター

 ノルウェーの国家公安警察は8日、テロの警戒レベルを、5段階のうち上から2番目に高いレベルに引き上げたと発表した。国家公安警察は声明で、緊迫する中東情勢を背景に、ユダヤ人やイスラエル関連施設への攻撃のリスクが高まっていると説明した。

 イスラエルがレバノンに地上侵攻した1日、スウェーデンの首都ストックホルムのイスラエル大使館付近で発砲事件があった。隣国デンマークの首都コペンハーゲンのイスラエル大使館付近でも翌2日未明、爆発が発生。デンマークの警察はスウェーデン人の男3人を拘束した。うち1人は釈放されている。

 ノルウェーの公共放送NRKによると、国家公安警察は記者会見で「10月にはユダヤ教の祝日がいくつかあり、テロの標的となる可能性がある」と警戒感を示した。

 ロイター通信によると、レベルの引き上げによって、警察官は通常持ち歩いていない銃を携帯するようになるという。(ブリュッセル=森岡みづほ)

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