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アナザーノート 秋山訓子編集委員

 米国のカマラ・ハリス副大統領が8月にシカゴで開かれた民主党大会で大統領候補の指名を受けた。主役の他に私が注目していたのは、大会の共同議長を務めた一人、ペギー・フラナガン氏だ。

 フラナガン氏はミネソタ州の副知事。副大統領候補となった同州のティム・ウォルズ知事が副大統領に就けば、フラナガン氏は自動的に知事となる。ネイティブ・アメリカンの女性として米国内では初めてだ。いまもネイティブ・アメリカンに対する差別が残るなか、マイノリティー(少数派)の声や多様性を尊重する社会づくりの旗振り役。草の根の市民活動から政治家になった人物でもある。

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 私が彼女に初めて会ったのは昨年の夏だ。ミネソタ州政府の一行が来日し、起業家や市民活動をしている女性たちとの会合があり、私も同席した。

 フラナガン氏の発する言葉一…

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