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ドジャースとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦、ドジャースの大谷翔平は5回、飛球に倒れる=ロイター

 大リーグは14日(日本時間15日)、リーグ優勝決定シリーズが各地であり、ナ・リーグの第2戦でドジャースの大谷翔平は本拠でのメッツ戦に「1番・指名打者(DH)」で先発出場し、3打数無安打、2四球だった。チームは3―7で敗れ、対戦成績は1勝1敗。ア・リーグの第1戦はヤンキースがガーディアンズに5―2で先勝した。

 前日行われたナ・リーグ第1戦は、「1番・DH」の大谷が2安打1打点で、チームの勝利に貢献。先発したメッツの千賀滉大は2回途中3失点で、ポストシーズン初黒星を喫した。

 ドジャースの先発ブレージャーが一回、メッツのリンドアに先頭打者本塁打を浴びた。4球目からファウルで粘られた8球目。変化球の失投を右翼席に運ばれた。

 チームは、パドレスとの地区シリーズ(S)第3戦の二回に6失点したのを最後に前夜まで33イニング連続無失点。1966年のオリオールズのポストシーズン(PS)最長記録に並んでいたが、途絶えた。

 二回から登板した2番手ナックも中越えにグランドスラムを浴びるなど、ビハインドは6点に広がった。

 ドジャースは、チーム最多11勝を挙げたストーンら先発陣の多くが故障中。けがから復帰したての山本由伸、右ひじ手術を乗り越えたビューラーも不安が残る。その手薄さを補うため、1勝2敗と追い込まれた地区S第4戦で、投手8人をつなぎ零封勝ちした。その成功体験から、この日も救援の5人をつないだが、実らなかった。

 敵地に乗り込む第3戦以降の先発は、ビューラー、山本、フラーティーの順か。第5戦までに決着をつけられなければ、再び「ブルペンデー」に打って出ざるをえない可能性もあるが、ロバーツ監督は「正直なところ、全くわからない」と投手起用の構想は白紙だと話した。

 「『10月の野球』はどんな事態が起きるか分からない。重要なことは勝つために全力を尽くすこと」とフリードマン編成本部長。ワールドシリーズへ進むには、勝負どころの見極めと策の成否が鍵を握る。(ロサンゼルス=高橋健人)

 ロバーツ監督(ド) ポストシーズンは、走者無しの状況で19打数無安打の大谷について「(打順を)下げることにメリットがあるとは思えない」。

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