オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)で2025年3月14日、法廷のスクリーンに映し出されたフィリピンのドゥテルテ前大統領=ロイター

 オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)で14日、「人道に対する罪(殺人)」に問われているフィリピンのドゥテルテ前大統領に対する初の審理が行われた。同氏は留置施設からオンラインで、身元確認や容疑の告知の手続きに臨んだ。

 ドゥテルテ氏は裁判長に問われて氏名、生年月日、出生地を答えた以外、発言しなかった。出廷した弁護士は「(ドゥテルテ氏は)自国から拉致された」と今回の逮捕を非難。「深刻な健康問題」のため同氏が審理に臨めないと主張した。一方、裁判長は医師の見解から「精神状態は正常で、健康状態も良い」と述べた。

 次回期日は9月23日に設定され、裁判官は検察官や弁護人の立ち会いのもと十分な証拠があるかを確認する。

 ドゥテルテ氏は南部ダバオの…

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