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メキシコ市で2024年10月1日、演説を行うシェインバウム大統領=AP

 トランプ次期米大統領がメキシコなど3カ国に関税引き上げや追加関税を行うとした「関税宣言」について、メキシコのシェインバウム大統領が26日、報復関税を示唆した。トランプ氏に一歩も引かない姿勢を示した形だが、要求を強めるトランプ氏との間に更なる摩擦が生じる可能性もある。

  • メキシコ大統領、「関税宣言」トランプ氏に強く反論 報復関税も示唆

 「恐らくあなたはメキシコの移民対策を知らないのだろうが、米国への越境者は(直近で)75%減った」

 シェインバウム氏は26日の記者会見でトランプ氏へ送る書簡を読み上げ、「メキシコの移民対策が不十分だ」などとして関税引き上げを掲げたトランプ氏の主張に真っ向から反論。そのうえで「関税に対抗して別の関税が課されることになる」とも言及し、報復関税を示唆した。

トランプ氏の要求、簡単に通らぬ見方も

 シェインバウム氏の指摘通り…

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