写真・図版
FBI長官に指名されたパテル氏。2024年10月、米アリゾナ州=ロイター

 トランプ次期米大統領は11月30日、連邦捜査局(FBI)の長官に、第1次トランプ政権で国防総省高官などを務めた弁護士のカシュ・パテル氏(44)を指名すると発表した。パテル氏はトランプ氏が「敵視」するFBIの解体を唱えたこともある。自らに忠実な側近を登用する人事を続けるが、必要となる上院の承認を得られるかは不透明だ。

  • トランプ新政権、早くも主要閣僚が固まる カギは忠誠心とテレビ映え

 FBI長官は、政治的な影響を受けないことを目的として、任期が10年と定められている。第1次トランプ政権時に指名されたレイ長官の任期は27年までだが、トランプ氏はパテル氏の指名でレイ氏を交代させたい意向だ。

 トランプ氏は30日、パテル氏について自身のSNSに「米国第一主義の闘士」と表現。「FBIに忠実さ、勇敢さ、誠実さを取り戻すために働くだろう」と投稿した。パテル氏はトランプ氏の退陣後も、元不倫相手への口止め料をめぐるトランプ氏の裁判に同行するなど一貫してトランプ氏を支持してきた。

 ロイター通信によるとパテル…

共有