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各国の報復措置は「4月2日」の行方次第か

 トランプ米大統領は13日、欧州連合(EU)から輸入する酒類に「200%の関税」をかける可能性に言及した。EUが公表した対米報復関税に反発した。4月2日に発動するとしている「相互関税」などの行方次第では、一層の貿易摩擦の激化につながりかねない。

 トランプ氏は13日、自身のSNSに、EUが今すぐ報復関税を撤回しない限り、「フランスや欧州連合(EU)加盟国から来る全てのワインやシャンパン、アルコール飲料に200%の関税を間もなくかけることになる」と投稿した。貿易摩擦への懸念から、13日のニューヨーク株式市場ではダウ工業株平均が537ドル下落した。値下がりは4日連続。

 発端は12日に米国が発動した鉄鋼・アルミニウムへの25%の関税だ。日本などの適用除外の申し入れも無視し、「一切の例外なし」(ホワイトハウス関係者)で強行した。

 これに対しカナダは翌13日…

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