トランプ米大統領は3日、メキシコとカナダに対して4日未明から課すとしていた25%の関税について、発動を1カ月延期した。両国首脳と直接協議し、土壇場で国境対策の強化などで合意した。一方、中国には予定通り10%の追加関税を発動した。世界最大の経済力を背景に、関税で脅して相手国に要求をのませる「ディール(取引)外交」を強力に進めている。

米フロリダ州で2025年1月31日、ウェストパームビーチに到着し、拳をあげるトランプ大統領=ロイター

 トランプ氏が1日に署名した大統領令では、2カ国に関税をかけるのは4日午前0時1分(日本時間4日午後2時1分)とされていたが、発動は3月4日に延期された。

 トランプ氏は3日朝からメキシコのシェインバウム大統領や、カナダのトルドー首相と相次ぎ電話で協議。両国首脳との合意を受け、SNS上で両国への関税発動の1カ月の猶予をそれぞれ発表した。

 メキシコからは、関税の理由…

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