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銃撃事件のあった米ペンシルベニア州バトラーで、5日、選挙集会を開いたトランプ前大統領(中央)=ロイター
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 7月の銃撃事件から約3カ月。トランプ前米大統領(78)が5日、ペンシルベニア州バトラーで開いた選挙集会は、全米から集まった人々の熱気で包まれた。暗殺未遂の危機に直面した地への「凱旋(がいせん)」を演出し、最終盤の選挙運動に弾みを付けようとする狙いは明らかだ。集会の盛り上がりは、中核的支持層の強固さも改めて印象づけた。

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 集会会場には、トランプ氏の登壇予定時間より10時間も前から行列ができた。午後6時前、トレードマークの赤いネクタイにスーツ姿でトランプ氏が登場すると、会場のボルテージは最高潮に達した。「USA」コール、口笛や拍手が続く。話し出そうとしたトランプ氏は、少し間(ま)をとり、会場の高揚感を楽しむかのような様子を見せた。演説でトランプ氏が「私は決して屈しない。死に直面してもだ」と訴えると、観衆からは「そうだ!」と叫ぶ声が上がった。

 集会は、トランプ氏の人気の…

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