2025年1月21日、米ホワイトハウスで演説するトランプ大統領=AP

 米連邦政府に対して、職員らの多様性を確保するための取り組みを全面的に廃止するよう命じる大統領令に21日、就任2日目となったトランプ大統領が署名した。また民間に対しても、強く対応を働きかける。女性や人種的少数派などを積極的に登用するバイデン前政権の試みは、大きく後退することになる。

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 米国では近年、官民ともに「DEI」(多様性・公平性・包摂性)を推進する施策が広まってきた。だがトランプ氏は就任初日から2日連続でこれらに対する大統領令を出し、連邦政府における人事採用や評価において、DEIを考慮することを禁止するよう命じた。

 また民間部門においても、DEIに基づく不当な優遇がなくなるよう「強力な措置」を講じるように各省庁に指示した。連邦政府から業務を請け負う業者に対しても、同様の対応を義務づける。

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 トランプ政権は、人事評価に…

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