2021年11月4日、米ワシントンで開かれた公聴会に出席したアンソニー・ファウチ博士=AP

 トランプ米大統領は24日、アンソニー・ファウチ元大統領首席医療顧問の警備の公費負担を打ち切ったことを明らかにした。ファウチ氏は元政府高官としての新型コロナウイルスへの対応をめぐり、継続的に脅迫や嫌がらせを受けていた。

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 米CNNによると、ファウチ氏の警備費用は国立保健研究所(NIH)が負担していたが、23日夜にその警備は解除された。現在、ファウチ氏は自費で民間の警備を雇っているという。

 トランプ氏は24日、記者団に「いつまでも警備を受けることはできない」と述べ、「何かあったとしても責任は感じない」という趣旨の発言をした。

 ファウチ氏は民主党、共和党を問わず、レーガン政権から7代の大統領にわたって医療政策について助言する立場にあり、22年に要職を辞した。第1次トランプ政権とバイデン政権による新型コロナへの対応で中心的な役割を果たし、ワクチン接種やマスク着用を推進した。

 この対応などをめぐり、保守…

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