2025年3月7日、米ホワイトハウスの大統領執務室で話すトランプ大統領=ロイター

 トランプ米大統領は11日午前、カナダ産の鉄鋼とアルミニウムに対して「追加関税25%を課し、合計50%の関税を課すよう商務長官に指示した」と自身のSNSに投稿した。発動は12日。カナダのオンタリオ州が「トランプ関税」への報復として、米国の3州に送る電力の料金に25%の課徴金をかけたことへの対抗措置としている。

 ホワイトハウスは11日午後、トランプ氏が主張した「カナダには50%」は撤回され、他の国と同じように25%の関税がカナダ製の鉄鋼・アルミにかかると説明した。トランプ氏の投稿後に、オンタリオ州が報復措置の撤回を決めたため、トランプ氏も矛を収めた。

 トランプ氏は12日に、米国に輸入される全ての鉄鋼・アルミニウムに25%の関税をかける命令文書に署名済みだ。今回のトランプ氏の投稿は、カナダに対しては更に25%を上乗せすると脅すものだった。

 トランプ氏は今月4日、カナ…

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