2019年6月、大阪で開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)にあわせて会談した米国のトランプ大統領(当時、左)と中国の習近平国家主席=AP

 トランプ次期米大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席が17日、電話で協議した。トランプ氏の就任を20日に控え、今後も米中トップが対話を続ける姿勢を確認した。

 昨年のトランプ氏の大統領選勝利後、両氏による電話協議が公になるのは初めて。中国外務省の発表によると、習氏はトランプ氏の当選を祝福したうえで、「大統領の新しい任期で中米関係が良いスタートを切ることを望む」と述べた。

 ただ、トランプ氏は選挙戦で、中国製品に60%の関税をかけると公約しており、米中の貿易戦争の再来が懸念されている。

 習氏は協議の中で、「中米の経済貿易関係の本質はウィンウィンであり、対立や衝突を選択すべきではない」と主張した。また、台湾問題については「慎重に対処することを望む」として米側を牽制(けんせい)した。

 一方、トランプ氏は協議後…

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