
ドイツのミュンヘンを訪問中の日米韓の外相は15日、2期目のトランプ米政権下で初の3カ国外相会談に臨む。中国や北朝鮮を念頭にした連携強化を狙うが、多国間協力に消極的だとされるトランプ大統領だけに、先行きの不透明さも残る。
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トランプ政権の優先課題は、中国に対する抑止だ。そのため、日本をはじめインド太平洋地域の同盟国・友好国との連携を重視する姿勢をみせている。対中強硬派と知られるルビオ国務長官を中心に、早期の日米韓外相会談を通じてこの地域に関与する姿勢を示す狙いがあるとみられる。
ヘグセス国防長官は12日、ブリュッセルで行われたウクライナ支援会合で、欧州よりも、インド太平洋地域における「中国との戦争の抑止を優先する」と宣言。13日には、中国への抑止は「米国単独ではできない」と述べ、日本や韓国、豪州、フィリピンといった国々との連携を強化する方針を鮮明にした。
対中国を念頭に枠組み強化
日米韓の安保協力はもともと…