今月20日に就任したトランプ米大統領が獲得に意欲を示す北極海に面した島、デンマーク自治領グリーンランド。トランプ氏が「経済安全保障のために必要としている」と発言した7日以降、住民の気持ちを揺らす出来事が続いた。
- デンマーク首相、トランプ氏と電話協議 グリーンランド売却を拒否
記者が訪れた17日、中心都市ヌークの気温は零下7度。切り立った雪山に日光がさす。ショッピングセンターや銀行が並ぶ街中を、厚着した人たちがのんびり歩く。街頭で住民にマイクを向ける海外メディアが目立ち、世界からの注目の高さをうかがわせた。
地元の男性(20)は、14日に起きた出来事を振り返る。昼ごろにスーパーを訪れたところ、人だかりができていて、星条旗を身につけた米国人とみられる人たちがいた。その中の1人から、赤い帽子と100ドル札3枚をもらった。帽子にはトランプ氏のスローガン「米国を再び偉大にする」に倣って「グリーンランドを再び偉大にする(MAKE GREENLAND GREAT AGAIN)」と書いてある。
男性は「トランプ氏が好きだ…