(左)米ミシガン州グランドラピッズで開かれた集会で演説するトランプ前大統領=2024年11月5日未明、田辺拓也撮影
(右)米ペンシルベニア州フィラデルフィアで開かれた集会で演説する民主党のハリス副大統領=2024年11月4日深夜、藤原伸雄撮影

 トランプ前米大統領が大統領選を制した勝因の一つは、「経済を立て直す」という訴えが多数の有権者に響いたことだった。一方、ハリス副大統領が強く訴えた人工妊娠中絶の権利擁護は、熱心な支持者の間でも断トツの関心事とまでは言えず、広がりも欠いた。

 選挙戦最終日の4日、記者は激戦州ペンシルベニアで開かれたトランプ、ハリス両氏の集会会場を訪れ、有権者計100人に投票で重視することを尋ねた。アンケート形式で、22のテーマの中から3項目を選んでもらった。

 トランプ氏支持者50人のうち、「経済」を選んだのは8割超の41人。同氏支持者が重視すると言われてきた「移民」(29人)を引き離してトップだった。

 早朝から会場前の行列に並んでいたレイ・ラーキンさん(33)も真っ先に「経済」を選んだ。重視したのは、民主党のバイデン政権下で起きた激しい物価高(インフレ)。同政権の巨額の財政出動が引き金になったと考えている。

 「トランプは、イーロン・マ…

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