トランプ米大統領の就任式があった20日、代表的な暗号資産(仮想通貨)ビットコインが史上最高値を更新した。政権が仮想通貨に友好的な政策をとるという期待から値上がりした。また、トランプ氏と妻のメラニア氏は最近、相次いで「公式」の仮想通貨を発行。いずれも人気を集める一方で、大統領就任直前の発行に利益相反ではないかとの批判も出ている。
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情報サイトのコインマーケットキャップによると、ビットコインはトランプ氏の大統領就任直前の米東部時間20日未明に一時、10万9千ドル台を超え、約1カ月ぶりに最高値を更新した。就任直後に仮想通貨の規制緩和に乗り出すという期待が価格上昇につながっている。
トランプ氏は先週17日、「$トランプ」という独自の仮想通貨を発行したと発表した。トランプ氏が自身のX(旧ツイッター)アカウントで「いますぐ$トランプを買おう」と呼びかけると、価格は直後に10倍以上に高騰。一時は時価総額が140億ドル(約2.2兆円)を超えた。メラニア氏も19日に「$メラニア」という仮想通貨を立ち上げ、インスタグラムで購入を呼びかけた。こちらも急騰し、一時は時価総額が10億ドルを超えた。
「$トランプ」は昨年7月の…