2025年3月6日、ホワイトハウスで大統領令に署名し、記者団の前で話すトランプ米大統領=ロイター

 トランプ米大統領は6日、日米同盟をめぐり、「我々は日本を守らなくてはならないが、日本は我々を守る必要はない」と述べ、不満を示した。また、対日貿易赤字を念頭に、日本が「大金を稼いでいる」とも語った。

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 ホワイトハウスで記者団の質問に答えるなかで語った。トランプ氏は「私は日本が大好きだ。日本と素晴らしい関係を築いている」とした上で、日米安全保障条約を「興味深い取引」だと表現し、「我々は日本を守らなくてはならないが、いかなる状況でも日本は我々を守る必要がない」などと語った。日米安保条約は、日本が攻撃を受けた場合に米国が防衛する義務を定め、日本には自国の防衛と米軍に基地を提供する義務を定めている。

 トランプ氏は日本に言及する直前、北大西洋条約機構(NATO)について質問を受け、「(NATOの同盟国が相応の防衛費を)払わないならば守らないと言ったところ、非難された」「彼らは我々を守ることになっている」などと語っていた。NATOは集団防衛義務を定めている。

 トランプ氏は1期目にも、日…

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