自動車業界での「下請けいじめ」が、トヨタ自動車グループでも明らかになった。子会社「トヨタカスタマイジング&ディベロップメント」(TCD、横浜市)は5日、下請法違反があったとして、公正取引委員会から再発防止の勧告を受けた。同社は同日、記者会見を開き、西脇憲三社長が謝罪した。
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「今やっている仕事を疑う姿勢が組織に育まれていなかった。従業員には改善する余力がなかったのかもしれない」
親会社で9割を出資するトヨタ自動車出身の西脇社長は会見で、何度も反省の言葉を口にした。
TCDは、市販車の改造用部品や救急車などの「特装車」をつくっている。公取委の勧告は、大きく二つの事案に対するものだった。
「金型」と「返品」
一つは、部品を製造する下請…