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トヨタ自動車は22日、静岡県裾野市で建設中の実験都市「ウーブン・シティ」を報道陣に公開した。自動車工場跡という立地を生かし、今秋以降、公道では許可をとらないとできない自動運転をはじめ様々な実証実験を国内外の企業や研究者などと共に進める。
22日に第1期工事を終えた竣工(しゅんこう)式を行った。トヨタによると、豊田章男会長はあいさつで「進化し続ける『永遠に未完成のまち』であり、未来のモビリティーのテストコースだ」と述べた。
東海道新幹線の三島駅から車で20~30分ほど、富士山を望める第1期エリアの約4万7千㎡の敷地に建物が完成した段階だ。全面ガラス張りの建物では、1階に開発中の製品を並べたり、紹介したりできる場になるという。建物の名「Kakezan Invention Hub」は、各業界の強みをかけ算して、新たな価値を生み出す意味合いをこめたという。
住宅は窓が階段状のおおむね4~6階建ての建物に130戸が用意され、2階部分は歩行者専用通路で「口」の字形につながる。まずトヨタ関係者と家族など100人が暮らす。将来的に2千人程度の入居を想定する。
自動運転、ロボットによる物流を実証実験
敷地内では、自動運転の電気…