大学アメリカンフットボールの日本一を決める「甲子園ボウル」で昨年、史上初となる6連覇を果たした関西学院大ファイターズを全力で推す神社がある。どんな縁があるのだろうか。
境内には、いたるところにファイターズゆかりのものがある。甲子園ボウル優勝を記念して植樹されたサクラや、楕円(だえん)形のボールをかたどった石製のモニュメントまである。
そこは、夏のだんじり祭りで知られる貴布禰(きふね)神社(兵庫県尼崎市)だ。
江田政亮宮司(55)によると、植樹が始まったのは1994年。ファイターズの選手の保護者でつくる後援会から相談があり、91年から、後援会が行うリーグ戦前の優勝祈願の場所となっていた。
甲子園ボウルで計34回の優勝を誇るファイターズの創部は1941年。もともと、優勝祈願は川西市の神社で行われてきた。だが創部50年を翌年に控えた90年、チームがかつてない不調に陥った。
この年から、保護者の事情で…