期待のペアが全豪オープン男子ダブルスで16日、4大大会デビューを果たした。身長196センチで時速220キロ台のサーブを持つ柚木武(26)と、オールラウンダーの渡辺聖太(24)の2人だ。
ワイルドカード(主催者推薦)をかけて昨年11月に中国であったプレーオフを勝ち上がって切符をつかんだ。
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ダブルスの世界ランキング100位台半ばの2人は、いずれも40位台の相手ペアに6―1、3―6、4―6で逆転負け。柚木が「弱点を見抜かれた」と言えば、渡辺は「駆け引きで一歩、二歩上回られた」と相手の技術に舌を巻いた。
日本のダブルスは元ダブルス世界18位のマクラクラン勉(32)が柱だったが、現在は一線を退いている。国別対抗戦デビス杯や五輪などを見据え、後継者の育成が急がれる。
今月末からのデ杯英国戦の代表に柚木は初選出されている。渡辺もサポートメンバーとして同行する。マクラクランもコーチとして参加し、これまでの経験を伝えてくれることになっている。
男子代表の添田監督は「彼らも40位ぐらいの相手にそこまで差を感じていないと思う。20代後半、30代でもっとうまくなっていく」と期待をかけた。