外遊びでのお気に入りは、卓上用の小さなほうきだ。
東京都港区のビル群に囲まれるようにして、ニューロダイバーシティ・スクール・イン・東京(NSIT)の小さな園庭はある。10月4日の昼下がり、子どもたちは思い思いの遊びを楽しんでいた。
サッサッサッサッ……。海(かい)くん(5)はほうきで段差にたまった砂利を集め、無心で下の段に落としていく。「本当にきれい好きだよね」。スタッフが声をかけると、顔を見合わせてにっこりと笑った。
ダウン症で、同年代の子に比べて身体が小さい。知能だけでなく、身体能力の成長もゆっくりだ。周囲の状況に注意を払いきれず、何かにぶつかったり、迷子になりかけたりすることもあった。
アメリカでは大学進学の例も 考える「彼にとってのハッピー」
ここから続き
公立保育園では、母イェセニ…