
1924年創業の空調大手、ダイキン工業は21日、大阪市内で100周年記念式典を開催した。登壇した井上礼之(のりゆき)会長(89)は、自身が大切にしてきたこととして「性善説のマネジメント」を挙げ、社員の自主性やチャレンジ精神を尊重してきたことが会社の成長につながったと語った。
式典には、国内外の従業員や来賓ら約2千人が参加。井上会長は1994年の社長就任時に3708億円だった同社の売上高を今の4兆円超に押し上げ、同社の「中興の祖」とされる。「性悪説や管理主義では人は育たない。失敗をとがめず、『数を撃って失敗から学ぶ組織文化』を築くことこそ大事だ」と経営理念を語った。
風通しの良い、フラットな組…