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愛知県警察本部

 タレントのグッズ生産に出資すれば利益を上乗せして返金するとうたい、不正に計約3億円を預かったとして、愛知県警は15日、衣服などの製造販売業「インタープルヌールトレーディング」代表取締役三好文弘容疑者(45)を出資法違反(預かり金の禁止)の疑いで逮捕し、発表した。「間違いありません」と容疑を認めているという。

 県警は三好容疑者が少なくとも2020年5月~23年5月、16人から計約17億円を集めたとみて詳しい経緯を調べている。

 捜査2課によると、三好容疑者は2022年4月~23年3月、名古屋市の会社役員の男性(44)ら3人に対し、知人男性を介して「(タレントグッズの)マスクの生産に出資すれば利益を上乗せして返金する」などとうたって、出資金名目で計2億8100万円を預かった疑いがある。

 同課は、三好容疑者がマスクを製造せずに実在する大手芸能関係企業との売買契約書を偽造し、知人男性を通じて被害者に提示するなどして出資金を募っていたとみて調べている。

 23年10月ごろに知人男性から県警に相談があり判明した。三好容疑者はBUNという名前で有名タレントのスタイリストとして活動していたという。

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