バンコクのショッピングモールに設けられた市役所の臨時窓口で、婚姻届を出した警察官のピシットさん(右)と政府系企業勤務のチャナティップさん=2025年1月23日、武石英史郎撮影

 タイで23日、同性カップルに男女の夫婦と同等の法的権利を認める「結婚平等法」が施行され、全土で多数のカップルが婚姻届を提出した。

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 首都バンコクの大規模ショッピングモール「サイアム・パラゴン」では、大型ホールに行政当局の出張窓口が設けられ、同日夕までに141組が次々と婚姻届を出した。

 政府系企業で働くチャナティップさん(42)と警察官のピシットさん(36)もその中の1組。

 5年前にピシットさんがチャナティップさんのTikTokの投稿動画を見たのがきっかけで交際が始まり、春には結婚式を開く。ピシットさんは「警察署の仲間も祝福してくれた。とても幸せだ」と話した。

 同性婚の合法化は、台湾、ネパールに続きアジアでは3例目。会場には、同性婚の合法化を進めた運動の支持者らのほか、主催者によると、欧米人や韓国人、日本人の同性カップルも駆けつけたという。

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