大型車両用の重量計2台を使った従来の体重測定。バランスを保ちながら2本の脚で立って計測していた=徳山動物園提供

 ゾウさん、安心して体重を測ってね――。徳山動物園(山口県周南市)が飼育する2頭のスリランカゾウ専用の体重計が1日、園にプレゼントされた。これまでは大型車用の重量計を使い、ゾウは2本脚でバランスを取りながら測定していた。

 計量器の修理・販売をする「徳山計量器」(周南市)が計量器メーカーとともに体重計を製作した。ゾウが3畳ほどの鉄製の体重計に載るだけで、体重を測れる。

 園によると、スリランカゾウのミリンダ(オス)とナマリー(メス)が来園した2013年以降、新しい体重計が届くまでは、大型車両用の重量計「ロードメーター」2台で測っていた。人間が使うヘルスメーターとほぼ同じ大きさで、タイヤを載せて車両の重さを量る仕組み。2頭はトレーニングの結果、器用にバランスを取りながら、重量計の上に立てるようになったという。

 同社の水戸弘和社長が計測の様子を園のSNSで知り、「大変そうだ。なんとかしてあげたい」と思い立ったという。この日の寄贈式で、水戸社長は「ゾウさんにとっても、スッと歩いてパッと載れる方がうれしいはず。私たちの体重計がゾウの健康管理に役立てばうれしい」と話した。(三沢敦)

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