ドイツを訪問中のウクライナのゼレンスキー大統領は11日、独連邦議会で演説した。1989年のベルリンの壁崩壊の歴史を振り返りつつ、「崩れない壁はない」と語り、軍事侵攻で国内の分断を図ろうとするロシアの試みに徹底的に対抗する姿勢を強調した。
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シュタインマイヤー大統領やショルツ首相のほか、多くの議員を前に、ゼレンスキー氏は東西ドイツの分断の歴史に触れ、「我々がなぜ、ウクライナを分断しようとするロシアの試みと激しく戦っているか、あなた方は分かってくれる」と語りかけた。
ベルリンの壁の崩壊について「ある人たちには壁が永久に続くように見えただろう。しかし壁は消えた」と指摘。そのうえで、侵攻が続く自国の現状を重ね、「戦争に終わりがないように見えるだろうが、それは幻想だ」と語った。
ゼレンスキー氏は「欧州は戦…